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高森明勅
2012.11.19 23:53

首相の靖国神社参拝を中断させた2人

客観的事実だけを述べる。

首相の靖国神社参拝は、昭和26年以来、
歴代首相によって同60年まで、
ほぼ途切れなく行われていた。

この間、靖国神社に参拝していない首相は、
鳩山一郎と短命内閣に終わった石橋湛山だけ。

ところが、昭和60年を区切りとして、
首相の参拝は中断する。

中断させたのは、当時の中曽根康弘首相だった。

その後、橋本龍太郎首相が平成8年に1度だけ参拝したものの、
以後、小泉純一郎首相が平成13年に復活させるまで、
長く途切れた。

小泉首相は平成18年まで在任中は毎年、参拝を続けた。

だが、それを再び中断させたのが、
後継の安倍晋三首相だった。

それから現在まで、
首相の靖国神社参拝は行われないままだ。

首相の靖国神社参拝を途絶えさせたのは、
中曽根・安倍両首相だった。

以上の事実から、戦後の靖国神社の歴史を大観した時、
最も大きな「負の足跡」を遺したのは、
この2人と言ってよかろう。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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